洗濯の基本 - その1 -

2015年5月13日

◆衣類の基礎知識

糸を織ったり編んだりすることで、織物や編物といった平面状の布が作られます。また、糸を経ずに繊維から直接つくられるフェルトや不織布といった布もあります。こうして付く慣れた布が衣類の材料となります。

編物(ニット)は、織物と比較して伸縮性に富んでおり、シワになりにくいといった特徴があります。また、空気を多く含んでおり来て暖かいものも編物です。

一方、衣料品にしたときに、型崩れがしにくいのは編物よりも織物です。

衣類はこうした布の特徴をふまえて作られています。

 

◆繊維の種類

布を校正している糸は繊維からできています。繊維は細かさ十数マクロメートル(マクロメートル=1/1,000mm)から数十マクロメートル程度で、長さは細さの百倍以上と非常に細長い形をしています。この繊維をどのようにして得るか(自然から得るのか、それとも人工的につくるのか)により天然繊維と化学繊維とに分けられます。

天然繊維・化学繊維はさらに細かく分類されますが、一般的に衣料品に用いられている繊維で分類すると主なものは下記のようになります。

 

天然繊維(植物繊維)

特徴:通気性・吸水性に富み、またざらざらとした独特の質感や光沢を持ち、高温湿潤な地域の夏服などに適した繊維である。強度もあり洗濯にも強いという特徴を持つ。
その反面、他の繊維より固く、伸縮性に乏しく、またシワになりやすい。

綿

特徴:上部で吸湿性・通気性に富み、肌触りもよいため下着をはじめとして様々な衣料につかわれている繊維である。染色にも適しており発色もよく、温かみもある。
しかし、縮みやすいほか日光で黄変する、シワになりやすい、合成繊維などに比べると洗濯時の乾きが遅いという欠点がある。
②天然繊維(動物繊維)

特徴:軽くて丈夫で柔らかく、吸湿性・通気性に優れた繊維。
染色性に優れた光沢のある質感は、昔から上流階級の衣料として珍重されてきました。
日光(紫外線)で色あせしやすい他、汗でシミになりやすい、水に弱い(自宅での洗濯が難しい)といった弱点があります。

毛・ウール

特徴:保湿性・保温性にすぐれ、シワになりにくい繊維です。また、他の繊維と皮革すると、燃えにくいという特徴もあります。
弱みとしては、縮みやすい、日光で黄変するといったことの他、擦れると光る(テカる)などがあります。

 

化学繊維(合成繊維)

ナイロン

特徴:軽くて丈夫な繊維で染色による発色にも優れています。洗濯時の汚れ落ちや乾きの早さも強みです。雨合羽やスキーウェア・水着・ストッキングなどによく用いられるほか、他の繊維と撚り合わせて、繊維の強度を高めるのにも使われます。
短所としては、熱に弱い・日光で劣化する・黄変する(特にビニールや段ボール等にいれたままの場合)といった点があります。

ビニロン

特徴:合成繊維の中では親水性・吸水性が高く、綿に似た風合いの繊維です。強度に優れ、化学変化や熱にも強い特徴があります。他方で、染色しにくい繊維としては固くゴワゴワする何点があるため、耐久性を求められる衣料(例:軍服・作業着など)に使われることが多い繊維です。

ポリエステル

特徴:ペットボトルの原料でもあり、経済性に優れた、石油由来の繊維です。繊維としては耐熱性・強度に富んでおり、型崩れやシワに強い繊維です。染色にも向いているため、天然繊維を含む衣料用繊維の約半数がポリエステルです。加えて、抗菌素材を練りこんだりなど、種々な特性や付加価値を持たせる加工にも適しています。
洗濯の際の乾きが早い点も強みですが、その裏返しとして吸湿性に劣ります。その他、汚れが吸着しやすい点もデメリットです。

アクリル

特徴:柔らかい風合いを持つ合成繊維です。羊毛に似せられて作られ、軽く保湿性に富むので、セーターや毛布などに使われています。毛玉ができやすい、静電気が起きやすい、温度変化にあまり強くない等が弱点です。

ポリウレタン

特徴:対摩耗性・対油性・対薬品性を持つ繊維です。伸縮性に富んでいるため、ジャージや水着などのスポーツ衣料品に良く利用されています。強いようや着用有無に関係なく、水分による加水分解や塩分・紫外線・熱などの影響を受け分解・変質といった劣化が生じやすい弱点があります。

 

化学繊維(半合成繊維)

アセテート

特徴:適度な吸湿性と美しい光沢、柔らかい質感を持ち、絹に似た風合いを出せる繊維です。
反面、伸張や摩擦に対する耐久性に劣るためシワになりやすい特徴があります。

 

化学繊維(再生繊維)

レーヨン、銅アンモニアレーヨン(キュプラ)

特徴:以前は、人絹(人造絹糸)やスフと呼ばれた、絹に似せて作られた繊維です。
光沢があり肌触りがなめらかで、吸湿、放湿性に優れています。染料でよく染まり、静電気を起こしにくい繊維です。また、初期の非常に燃えやすいレーヨンとは異なり、現在のレーヨンは比較的燃えにくい繊維として開発されました。そのため、熱に強いという点も特徴の一つとなっています。


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