収納方法

収納

以前の記事で「望ましい収納状態」について触れてきました。ただ、「望ましい状態すべて」を実現する事ができるとは限らない事もお伝えしました。

では、どのように「望ましい収納状態」に近づけて行けばよいのでしょうか?

最終的には、収納スペースの広さなどの制約条件や、個人の立場などから考えて程よい所でバランスを取っていきます。

ここからは、「望ましい収納状態」を実現するために、普段からどのような事を意識して実践していけばよいのかについて確認していきます。心がけのポイントをしっかりと理解しておくことで、個別具体的な収納シーンに遭遇しても、その場その場で適切な心がけや実施事項を考える事が出来るようになります。

収納の心がけについて、それぞれが、「見つけやすい」「取り出しやすい」「コンパクト」「デッドスペース利用」の4つの視点のどれを実現するものなのかも一緒に掲載していきます。

 

モノの定位置を決める
見分けやすい

459_min収納がきちんとされていないと、「探し物」の時間が多くなります。モノを見つけやすくするには、物の定位置をあらかじめキチンと定めておく事が必要です。加えて、その定位置を覚えておく、習慣化できるまで根気よく覚える事も欠かせません。

例えば、家の鍵であれば、「鍵の置き場は、玄関のドアにかけているフック」など定位置を決めておきます。最初は定位置をしっかり覚えていなくても、毎回そこを見ているうちに、おのずと習慣化します。その為には、横着がらずに、使ったモノは元の場所に戻すようにしなければなりません。

この定位置の決め方は、モノとしてのジャンルが似通っているというだけではなく、「どのような時に・何をするのに使うのか?」という視点もあります。例えば玄関は宅配便を受け取る際に使う印鑑やボールペン、外出前に身だしなみをチェックする為に使う鏡やブラシなど「履物」以外のモノでも定位置となりえます。

 

ポイント!

定位置を決めた場合、使った後は元に戻す事が前提となりますが、その戻す作業が面倒ということがあるかもしれません。

その場合、そもそもの「定位置」の決め方が悪かったのではないか?についても疑ってみましょう。

例えば、家の鍵の定位置を「ドアにかけているフック」と決めたのに、つい、机の上に放り出してしまう人であれば、いっそのこと、鍵の定位置は机の上にしてしまった方が元に戻す作業が習慣づきます。

 

使用目的別に分ける
見分けやすい取り出しやすい

複数の物が必要な時、その一つの場所にまとめて置いてあると見つけやすく、且つ、1回で取り出せるので取り出しやすくもなります。

例えば、アイロンをするとき使うものとして、「アイロン・アイロン台・あて布」などをまとめて置いておくと、そのセットさえ取り出せばアイロンがけを行うことができます。

一方で、使用目的が同じでも、まとめすぎない方がよいものもあります。典型的なものは衣類です。衣類の場合、「組み合わせ・コーディネート」という別の観点があり、これは天候や気分などによって変わるからです。

礼服・喪服といった特殊な衣類を除くと、予めまとめてセットを用意しておいても、それが実際に活かされる保証はありません。

 

ポイント!

他にもまとめると便利なものとして、墓参りセット(線香・ライター・はさみ・軍手・ほうき・ゴミ袋など)、手紙セット(便箋・封筒・切手・ペンなど)、ハンコセット(印鑑・朱肉・印鑑マット)など色々考えられます。

 

使用頻度別に分ける
取り出しやすい

収納スペース自体にも使い勝手の違いがあります。いわば収納スペースとして、一等地もあれば、そうでない不便な場所もあるわけです。当然ですが、一等地には重要度の高いものや良く使うものをしまった方が便利です。

では、収納する際の区別のしかたはどのようにしたらいいでしょうか?

皆さんはこうしたときに、「使う」か「使わない」かで区別していませんか?そうすると、「使う」とも「使わない」とも言い切れないモノに対して「そのうち使う(かもしれない)」といった甘い判断を行いがちになってしまいます。

客観的に見れば「そのうち使う(かもしれない)モノ」のほとんどは「現在も、今後もおそらく使わないモノ」「もう捨てたら?というモノ」です。ですが、贈り物を除くと、少なくとも過去に一度は欲しいと感じたからこそ購入しているので、つい判断が甘くなってしまうのも人情です。

そこで、「使う」「使わない」という「持ち主の意思・意向」ではなく、「使っている」か「使っていない」かという、現在の使用頻度、意向ではない「事実」「実態」で判断するようにします。

このように区別するだけで、持ち主の思い入れによる偏りのない形で、使うものの順序付けを行うことができます。何となく捨てられないものが、収納スペースのうちの便利な一等地を占めている、という状態を避ける上で役立ちます。

 

ポイント!

インテリアなど「見た目」に価値のあるものは、使用頻度の低いモノでも収納の一等地を占拠する場合があります。

モノ自体の価値にも少し目向けて収納していきましょう!

 

使用者別に分ける
見分けやすい取り出しやすい

当たり前のことですが、Aさんの部屋の収納にはAさんのモノを、Bさんの部屋の収納にはBさんのモノをしまいます。我々は自然と「使用者」により収納を使い分けています。

また、以前お伝えしたの「使用頻度に分ける」記事では、「収納の一等地」にしまうモノを決めるため、モノの優先順位づけを行いました。ですが、「収納の一等地」は必ずしも同じでない場合があります。そのような時には、収納の一等地の住み分けが可能です。

押入れを例に考えてみましょう。押入れの中で一等地は立ったままモノの出し入れのできる中段、次いで下段、一番不便なのは上段(天袋)となります。実際、中段には毎日上げ下げする布団などを収納する人が多いのではないでしょうか?もっとも不便な上段・天袋スペースには、季節の品など、年に数回程度しか使わないものを入れる人が多いでしょう。

下段は「使用頻度に分ける」考え方によると、出し入れの頻度の少ない重量物などを収納する事になるでしょう。ですが、お子さんのいる世帯であれば、子供の視点で見ると、むしろ下にある下段の方が収納の一等地となります。そこで、下段の奥にはストーブなど出し入れの少ない重量物をしまい、手前には子供のおもちゃなど、子供自らが出し入れするような物をしまうようにすると、収納スペースを上手に住み分けることができます。

 

ポイント!

天袋は出し入れに不便なため、収納物を取り出しやすいように、ケースに入れたり、「取って」をつけると良いでしょう。

また、重くかさばるデメリットはありますが、旅行用のトランクなどは取ってもあり、天袋の奥まで使う上では役立つアイテムとなります。

 

立てて収納する
見分けやすい取り出しやすいデッドスペース利用

引き出しなどが典型的ですが、モノを重ねて収納すると下にあるモノが何か分かりにくくなります。こうしたケースで、モノを見つけやすく、取り出しやすくするには、立てて収納できるものは立てて収納しましょう。特に、下着などの衣類のような、たたんで大きさをそろえることができる場合に効果を発揮します。

また、人間が居住空間を使う際、平面的にみると無駄なくスペースを使うことができても、三次元的に見ると無駄なスペースができてしまう事の方が一般的です。その為、モノを立てて収納する事はスペースの有効利用につながることも多くあります。

 

ポイント!

クローゼットなどの扉の裏面にフックなどをつけてモノを吊るして収納するのも、立てる収納の一例と言えるでしょう。

デッドスペースを効果的に活用する事ができます。

 

同じ大きさのものをまとめて収納する
見分けやすいデッドスペース利用

皆さんもこの方法を無意識に行っているかと思います。同じ大きさのものをまとめる事で、無駄なすき間などが少なくなり、収納スペースを効率的に活用する事ができます。書籍やCD、食器などがわかりやすい例となります。

また、形や大きさが微妙に違うものでも、適当な形に揃えて折りたたむことで同様の効果が得られます。Tシャツや下着類、衣類の小物をたたんでしまう時に、大きさや形をそろえてきれいにたたむことで、チェストの引き出し等のスペースも余さずに使う事ができます。

同様なモノがまとまっているので、必要なものを見つけやすいというメリットもあります。

 

ポイント!

その他では「帽子」などは、重ねて収納するとスペースを上手に使うことができます。

同じような形状だからこそ、通常であればデッドスペースになってしまうような場所を無駄なく使うことができるのです。

 

モノの最大量を決めておく
コンパクト

モノをよりコンパクトに収納しようとした場合、個々のモノがかさばらないように工夫するか、モノの数量自体を減らす必要があります。

重ねる・並べる・折りたたむといった「しまい方」の工夫は、個々のモノの材質や形状などによってしまいますが、モノの数量を増やさない為に、あらかじめ保有するモノの数量の上限を決めておく事はモノの種類に関係なく実施できます。

もちろん、どんな種類のモノをどの程度保有しておきたいか?は個人の好き嫌いによりますので「何個くらいが適当」ということはできませんが、保有するものの最大量を決めて、それを維持するようにすることで、収納スペースからモノがあふれ出るような事態を避ける事ができます。

特に雑誌や衣類、食品、洗剤など定期的に購入するようなものについては、保有する最大量をふまえつつ保管する定位置を決めて、買い足したらどれかを捨てる、あるいは、スペースが空いたら買い足すようにすることで、モノを整然と収納しておくことができるようになります。

 

ポイント!

雑誌類などは、タイトルごとに専用BOXなどをよういし、それが一杯になったら古いものを捨て新しいものを入れるようにすると、最大量の管理も容易にできます。

 

大きさ順にモノのサイズをそろえる
デッドスペース利用

大きさ順にサイズをそろえて収納していない場合、モノとモノの間や上部にスペースはあるが、こま切れで収納スペースとして活かす事ができませんが、大きさやサイズをそろえて収納すると、他のモノの収納に活かせる可能性が生まれます。

上の空きスペースに他のものを吊るして収納したり、衣類などを吊るしてサイズをそろえて収納した場合は下側に空きスペースが出来るのでそこに箱を置いたりすることができます。