住生活のケア : 家族のケア

older18家族に高齢者がいる場合、まずは加齢による身体など変化について理解し、お互いに居心地の良い関係でいることが理想ですね。

それでは、高齢者の家族についてどのような衰えが出てくるか、またどのようなことを介助ができるのかを考えてみましょう。

 

【高齢期における身体の衰え】

加齢による高齢期の身体などの老化は誰にでも起こる変化で、その中でも多くの人に共通し、且つ、影響度合いの大きいものとして感覚器官の衰えがあります。

「視力」の衰え

近くのものが見えづらい老視(老眼)や、目の水晶体が濁る老人性白内障、視野の中のものがはっきり見難くなったり視野自体が狭くなるなど様々な症状が出てきます。

「聴力」の衰え

老人性難聴と呼ばれており、耳が聞こえにくくなります。典型的なものとしては音自体の聞こえにくさのほかに高音域が聞き取りづらい、耳鳴りが止まない、音がひずんで聞こえるなど、言葉としての認知・判断にも影響を及ぼします。

「味覚・臭覚」の衰え

味覚に関しては、舌にある味を感じる器官(味らい)の数が減るため味覚が低下し、中でも塩味を感じる器官が低下します。塩気の濃いものを好むようになるので健康面に影響を及ぼしうる変化です。

嗅覚についても加齢により衰えますが、極端な例だとガス漏れに気づかないといった生活上のリスクにつながることも考えられます。

 

「触覚(皮膚の感覚)」の衰え

同じく生活上のリスクという点で「触覚(皮膚の感覚)」の衰えも無視できません。nettyusyo_fukushi

皮膚で温度を感じる機能が衰えることで、暑すぎたり寒すぎたりに気付かず、夏場は熱中症の危険性もはらみます。

 

その他

三半規管の衰えによる「平衡感覚」の衰え、「口渇中枢の感受性低下」

荷物を持っていたり、階段の上り下りなどでバランスを崩したり、喉が渇きにくくなり水分補給せずに脱水症状に陥る懸念もあります。

 

 

【移動の介助】

身体の衰えてきた高齢者へのサポートとしては、まず移動の介助があります。older09

歩くときのサポートとしては、手や腕、肩などをつかまらせてあげたり、手すりを利用したりしますが、麻痺や感覚器官の衰えのある側か反対側かなど、率直に言ってもらうように気配りします。

車いすの場合は座っている場合の視点などを理解し、動き始めや曲がる、止まる、段差の有無など声掛けやコミュニケーションが重要になります。

 

 

【食事の介助】

食事に関しては、まず自分で食べられる間は機能低下を防ぐために食事用の自助具などを使いながら、できるだけ自分で食べてもらいます。helper2_fumira

食事介助の場合、気管に入ってむせる(誤嚥する)ことの無いよう、できるだけ体を起こし、一度に多くを口の中に入れないなど注意が必要です。

これは、誤嚥により食べ物が気管に入ることで肺炎を引き起こすことがあるからです。

また、横向きに寝ていたり、麻痺がある場合には口を大きく開けてもらったり、麻痺側を上にして動くほうの口の角から少しずつ食べ物を入れるなど工夫が必要となります。

 

 

【寝たきりの介助】

寝たきりの場合で一番気をつけなければいけないのは、自分の体重で体の一部が継続的に圧迫され、褥瘡(床ずれ)ができやすい状態であるということです。

褥瘡は感染症の心配もあるため、生命にもかかわる問題となります。

 

対策として、清拭により身体を清潔に保ったり、結構不全にならないようにマッサージや予防用具による工夫ですが、主となる対策は体位変換です。

一般的には2時間ごとに行うので、家族の協力も大切ですが、その他、介護士への依頼などケアする側の人たちも負担が大きくならないことが大切です。

 

その他、高齢期に見られるトラブルとして、日常生活の低下に伴い生じる身体的・精神的機能の全身的低下である「廃用症候群」などがあります。

自分で出来ることはできるだけしてもらうのも、寝たきりにならない一つの方法ですね!